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| 南インド・ケーララ州旅行 2017年2月6日〜2月23日 18日間 その1 その2 ちょうど20年前に3週間インドに行って以来。別のインドに行こうと思っていたが今回行けた。しかしこの目的地はいろいろな候補地の中からのものだ。 真冬に南国に行くと非常に快適なのでバリ島、ベトナムのフエ、ホイアンにしようか迷ったがバリ島は3回行ったし、ベトナムは去年いったところなので場所が違っても、ものたりないのでインドにした。しかも南インドでなければならない。その結果ケーララ州でバックウォータークルーズとビーチリゾートで過ごすことにした。避寒旅行である。その結果、今回は世界遺産には1つも行っていない。 ところが行ってみてえらいことに気がついた。ケーララ州には禁酒法がありライセンスのあるレストランでしか酒が飲めない。そのことはおいおい説明する。 20年前のインドは独立50周年で政府のキャンペーンやテレビ、鉄道にも統一マークが出ていた。イギリスからはエリザベス女王も来ていた。しかし今回は独立70周年ということになるが何もない。70年というと中途半端なのかもしれない。100周年の年に行けば、何か記念行事があるかもしれない。エリザベス女王も歳をとったし、50年のときには歓迎されないこともいろいろあったので、今年は来ないだろうと思う。 今回旅行した場所は以下のとおりである。インドではイギリス植民地時代の都市名を地元の都市名に変更している例が多い。20年前のときもすでにボンベイはムンバイに、マドラスはチェンナイにと変更されていたが、今回調べるとITで有名なバンガロールはベンガルール、マンガロールはマンガルール、カルカッタはコルカタになっている。 今回の為替レートは1ルピー約1.8円。1ドルは約114円。 20年前は3.3円との記録があるので円が2倍近く強くなったのだろうか。ただしインドの物価がどうなったのかはわからないがたぶん、かなり上がっているだろう。一方日本はバブル崩壊以降デフレであまり上がっていないので、円のインドでの価値は低下しているのではないか。実際利用したホテルの宿泊料金は2000円から4つ星ホテルで6000円ぐらいであまり安いとは感じられない。 訪問先は北のコチから南下して最後にコチにもどり帰国した。ほんとうはコチで入国し、ティルヴァナンタプラムから出国すると効率は良いが、飛行機代がかなり高くなるので止めた。 コチ (旧名コーチン) 昔、ポルトガルが砦を構えてインド貿易していた。オランダ東インド会社のVOCと書かれた門が残っていた。往きに2日、帰りに1日滞在 アラップーラ (旧名アレッピー) バックウォータークルーズの中心地、昔イギリスのインド総督が東洋のヴェニスと呼んだ。コーラムまでのバックウォータークルーズを8時間かけて移動した。2日滞在 コーラム (旧名クイロン) バックウォータークルーズのもうひとつの中心地。アラップーラとの間で運河バックウォータークルーズの往復クルーズがある。4日滞在。クイロンという旧名はザビエルの書簡などにも出てくるからイギリス時代より古い、ポルトガルが大手を振っていた1540年代からの名称だろう。 ヴァルカラ 冬になると砂地が出てくるビーチリゾート コーラムから日帰り ティルヴァナンタプラム (旧名トリヴァンドラム) ケーララ州の州都 2日滞在。ティルヴァナンタプラムとは非常に長くて言いにくい。英語でのスペリングはさらに長い。インド人はTVMと略していた。 コヴァーラム インドで1、2をあらそうビーチリゾート 4日滞在 下の地図で表示されている地名は現地のマラヤーラム語を正しく反映していないものもある。 1 ケーララ州の禁酒法について 2014年に禁酒法が制定された。インドで一番ひとりあたりアルコール消費量が多く弊害があったためとのこと、ガイドブックの最後の方に書いてあった。なぜケーララ州の説明ページに大書してないのか不思議だ。 ライセンスを取ったバーではビールとワインは飲める。ビーチリゾートのホテル内レストランでもライセンスがあるところもあったがコチやティルヴァンタプラムなどの大都市ではホテル内でもノーライセンスだった。コーラムの4つ星ホテルに泊まったがバーでもやはり、ビールとワインのメニューしかない。前日のアラップーラにあるラマダホテルではカクテルなども飲めたので聞いたら、ウイスキー、ブランデー、カクテルなどの度数の高いアルコールは5つ星ホテルでしかダメとのこと。 しかしビーチリゾートではどのレストランでも非合法でビールが飲めた。密造酒ということではなく、インドで第一番のキングフィッシャーなどの普通のビールである。ただしやはり非合法なので堂々としているわけにはいかないらしく、ビールを新聞紙で包んでもってきたりしてしかも必ずどこもテーブルの下に置く。堂々とテーブルの上にはおけない。ジョッキも大抵はビール1本分はいるくらいの大きなもので中身がわからないように陶器製のものだ。しかし2階席だと透明なジョッキを出してくれる。しかしいずれも警察は知っていて黙認しているだけだろう。 それじゃあ地元のインド人はどうしているのだろう。コヴァーラム・ビーチリゾートでぼくが泊まったホテルはライセンスがあり、しかも奥まっているで目立たない。さらにケーララ州で飲んだビールは大瓶でほとんどが200ルピー、ライセンスのある4つ星や5つ星ホテルの方がすこし安くて180ルピーに対してこのホテルは140ルピーと格安であった。その結果、朝食を食べにホテルのレストランに行くと朝から数人が酒盛りをしている。昼食時や夕食時ともなるとわんさかビールを求めてインド人が来る。 ぼくも酒を飲む日は朝から飲んだりしたが平日の朝から飲むインド人はどういう職業の人たちだろうかと他人事ながら気になった。
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