南インド・ケーララ州旅行

   その1  その2

20年前と異なること

旅行した地域が20年前とは全く異なるので正しいといえるかどうかはわからない。20年前はオーソドックスにアジャンターやタージ・マハル、レッド・フォート、アーグラ城という北インドの観光メイン地を行った。今回はケーララ州のみである。

鉄道  鉄道では昔降りる人を待たずに乗り始めたので入口で降りる人と乗る人のおしくらまんじゅうでなかなか乗れなかったが、今は降りる人がちゃんと降りるのを待って乗車していた。それは日中でも通勤時間帯でも同じだ。切符もスムーズに買えた。行き先を言うとすぐにプリンターが印刷してくれる。自動販売機もある。ただし自動販売機で買う人はほとんどいない。自動販売機の横に人がいて行き先を聞いて機械を操作して切符を買ってくれるという代理人がいる方にいって買っている。インドでこんなに簡単に切符が買えることには、ほんとうに感動した。この代理人は手数料を取っているわけではない。また鉄道職員がどうかもわからない。買ったひとはチップを渡しているか、あまりそういう感じでもない。

また駅ではチャイ(ミルクティー)を売っている人がいるが、昔は素焼きのコップにいれて売り、使い捨てで飲むと線路に捨てていたが今は紙コップになり、線路に捨てている人はいなかった。プラットホームから線路に向かって放尿している人もいたが今は皆無である。

女性の服装   一方、女性の服装は相変わらずサリーかパンジャビ・スーツである。スリランカに4年前に行ったときサリーの人はほとんどいなかった。スリランカに29年前に行ったときはほとんどの女性がサリーだったことを思うとすごくスリランカでは変わったがインドはあまり変わらない。

  一番おどろいたのは牛がいないことだ。昔は野良犬ならぬ野良牛が首都ニューデリーでも堂々と歩いていて交通渋滞になったりした。しかし道路の草を食べるので雑草があまりなかった。しかし今回はゴミ捨て場で物色している数匹の牛を見たり、田舎の農地で放牧されている牛を見たのみで町中を闊歩している牛をただの1度も見ていない。野良牛は取り締まられて、一方持ち主のいる牛はかってに町中に放置してはいけないことになったとしか考えられない。

 

 

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