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テレビ 中国中央電視台(CCTV)は12チャンネルと教育テレビが1と3、子どもテレビと音楽テレビがあり、最低でも16チャンネルはあった。それ以外に北京テレビ(BTV)が8つ、各省や自治区のチャンネルと上海、天津など大都市のチャンネルがあり50ぐらいはある。外国テレビはマリアテレビとかいうものと他に1つのチャンネルがあるだけ。CNNやNHK海外、BBCなどは映らない。西安では香港のチャンネルも映るが北京では映らなかった。ホテルで見たので有線テレビ回線が引いてあるのかもしれない。一般家庭でも同様のチャンネルが見れるのかどうかは不明。 著しく目立つのはコマーシャルの多さ。天気予報で全体予報から北京、上海、南京と都市別のデータになるとスポンサーの画面が画面いっぱいになり下のほうに都市地域名と予報や予想気温がでるだけ。シリアスドラマでもなんでも画面右下あたりにコマーシャルが常時出ていて、しらけてしまう。そうまでして広告料がほしいのだろうか。そのうち下3分の1は常時コマーシャルになるのではないだろうか。商魂たくましいのも限度を越えている。
まもなく建国60周年日だからだろうが革命当時のドラマが非常に多い。日中戦争や辛亥革命、中国革命、長征のころといった時代背景のものといえるドラマばかりだ。つまり軍服が出てくるものばかり。だいたい夜はどの時間帯でもどれかのチャンネルでやっている。1日平均4つは確実だ。帰国近い16、17日ごろは午後9時ごろ同一時間帯に12本そういうドラマをしていた。いくら中国人でもうんざりではないだろうか。 バラエティ番組、バカ番組もあった。ニュース番組は少ない。 いちばん驚いたのは軍事報道という番組でCCTV-7で、していた。たまたま19時30分ごろ見はじめたがそれ以前の時刻から始まっていたのかはわからない。19時55分までコマーシャルなしで放送され、アナウンサーも軍服を着た男女が交互に出てくる。最初はいろいろな部隊の建国60周年にむけてのイベント練習風景、その後は各軍の軍事訓練や司令官クラスへのインタビューと続いた。画面右下には軍事報道とマークが出ていた。たぶん毎日ではなく1週間に1度ぐらいではないだろうか。そんなに報道する内容がたくさんあるとはおもえないからだ。 そのほかにも女優が軍人にインタビューや将軍と対談するという硬い内容を美女を出演させて見させるという番組があった。 ←軍事報道のマーク 食事 到着初日は北京ダックを食べに行った。ガイドブックに北京で1,2位と記述された全聚徳の王府井店に行ってみた。
客の目の前で切り分けてくれる。 ぎんぎらぎんの全聚徳玄関 ダック1羽198元と半分で99元があった。ひとりなので半分の方を頼んだがあぶらこくて全部は食べきれなかった。アルコールや他の料理ともで200元を越えた。高い料理を食べたのはここのみ、他はこれの50分の1から4分の1ぐらいの費用の食事のみ。 総じて辛くあぶらっこく、さらに量が多いのでどこのレストラン食堂でも1皿程度。2種類たのむと食べきれない。普段、ダイエットのため昼食を抜いているほど少食なので余計負担になる。ただし、大抵朝6時半から夜9時半まで歩くので旅行中は3食食べた。故宮博物院には7時間見学してその日は57000歩、歩いたのでかなり空腹となった。 全聚徳を出て王府井界隈を歩き、王府井小吃街という繁華街を歩いていると串焼き屋がいっぱいある。豚肉やいかなどは具として問題ないが生きたさそりが串にささったままうごめいているものやイモムシが挿してあるものもあり、ほんとうに食べる人がいるのか単なるデコレーションとして展示してあるのか疑問に思った。
さそりとおぼしき串焼き、まだ焼いてはいない。 各種イモムシの串焼き、こちらもまだ焼いてはいない。 政府が再開発で胡同(フートン)をどんどん壊しているというニュースをみたことがあるので壊される前にフートンの中の四合院に泊まろうと考え、侶松園賓館という四合院つくりのホテルに泊まったが、その近くにはここ数年、はやりだした南鑼鼓巷というストリートがある。外国人旅行者が多くレストランやバー、みやげ物、小物などの店が多く次々と作られてもいるらしい。ここのあるレストランで食事をしたが肉類はあぶらっぽいので魚にした。1皿に4匹ものって出てくるので食べきれないかと思ったがから揚げした魚にあんかけソースで煮てあり非常に気に入った。
この料理はほんとうにおいしかった。 このレストランは四合院の東棟の半分程度が店でテーブルも7つぐらいしかない小さい店だが露出でスプリンクラーが設置してあるのには驚いた。パイプから推測すると最近の設置でこの四合院全体でスプリンクラーポンプが共用されているのだろう。 後で店のネオンと窓の張り紙を見ると魚料理が得意らしい 西安ではぼくもイカや豚肉串焼きを食べた。辛いがうまかった。
串焼きは立ち食いが普通 手前のバットはとうがらしのバット。串焼きにはすでにとうがらしがつけてあるがさらにスプーンで大量にふりかける人もいる。 中国風おでんのようなものだが、とうがらしがいっぱいいれてあり、赤くそまっている。 みなさん食欲旺盛である。 アルコール 北京のビールは燕京ビールという銘柄がある。また青島ビールはブランドとして有名だと聞いたことがある。どちらも飲んでみたが泡もろくにたたない。度数をみると3%だ。発酵が少ないため炭酸ガスも少なく度数も少ないのだろうか。3本ぐらい飲んでもほとんど酔えない。ベトナムも度数はすべて3%台だった。共産党独裁国では度数が高いと害悪があると考えているのだろうか。一方度数56%という火が出るほど高い酒もあるし、サービスで提供するレストランもある。ビール発酵用ステンレスタンクの製造技術が低くて5%まで発酵させると内部発酵ガス圧が上がり、耐え切れずタンクが破裂するからではないのか。 ぼくは年間飲酒日数を50日以内にしているので毎日は飲めない。北京に来る前に今年は34日飲んでいる。この旅行で3日飲んだ。後10、11、12月の3カ月で合計13日以内にしなければならない。 故宮に行った日は飲む日にしてあったが見学が7時間もかかり昼食のような夕食のような食事になり飲んだがさらに21時ごろ夜食で飲んでその後ショットバーに3箇所行ってカクテルを飲んだ。 カクテルは「どれでも10元」と書いてあるところが一番安く、はいったがでたらめなカクテル。ジュースみたいなものでテキーラサンライズでもテキーラがはいっていないほどうすい。その他も同様だ。他の店はどこもカクテル1杯30元だ。著しく高い。高いくせに同じようにうすい。南鑼鼓巷にあるバーはどれもこんなものなんだろう。アマチュアがやっているのだろう。普通ならビールを大瓶3本飲んでからカクテルなど3杯飲むとふわっとするはずだ。しかしここらではいっこうに酔った感じがしない。ビールもカクテルも度数が低すぎるのだろう。 レストランでもアルコール類は出すのだがレストランではしていないがバーではだれかひとりのウェイターかウェイトレスが写真のようなたすきをかけることになっているみたいだ。
いろいろなバーでのたすきがけウェイターまたはウェイトレス これではしらけてしまう。たすきの片面には「珍惜生命 拒絶毒品」、もう一方の面には「北京市禁毒志願者」と書かれている。志願者だからといって志願したものではないだろう。各バー強制的にひとりはつけなければいけないのだろう。毒品とはアルコール類のことをいっているのか、それとも覚せい剤のようなものを出すところが違法にあり、それをいましめているのだろうか。毒品がアルコール類のことならバーでアルコールを飲むなとバー側が客に呼びかけていることになり、自分でバー商売を否定していることになる。 万里の長城に行く日も飲むことにしている日だったので朝は副食と看板のあるコンビニ的な店でビールを買った。冷えたビールが2.5元だった。ということは全聚徳王府井店のビールは22元したから約9倍ふんだくっていることになる。ただし安いレストランでも普通のビール5元に対して純生というビールは12〜15元だった。純生がどうして2.5倍から3倍もするのだろうか。朝は買ったビールを飲み、昼食は他の客もいるのでビール2本で止めた。もし酔って長城の階段から転げ落ちるとけがをする可能性もあるためだ。 |